きな粉は香ばし食せよ乙女

NEWSさんと食が栄養

あの時ボクらは親友だった

ポケモン20周年おめでとうございます。

私が生まれてから今まで、最も好きだった時間が(トータルで)長いものです。現在NEWSにかけている熱量と同じくらいに大好きでした。今は全くファンと言えないですが、それでもゆる~~~く好きです。

 

そこで、私のポケモン遍歴を遡ってみようと思います。自分のため、そしてポケモンありがとう、ってだけの記事なので、是非戻るボタンクリック!!クリック!!本当にお時間ある方、またはポケモン好きな方、とっても優しい方(笑)はよろしければどうぞ。

 

 

 

どうして好きになったのかは覚えていないけれど、物心付いた時からポケモンは私のすぐそばにいる存在でした。ゲーム、カード、シール、マンガ…たくさんのグッズや関連商品を集めていました。(この時から既におたくの基礎が育っていたのは言うまでもない)TVアニメも録画していたし、2~3歳の時にはもう映画を見に行っていた、とのことです。私は「はじめて」をたくさんポケモンに捧げていたようです。

 

ポケモン図鑑(ゲームの攻略本)は本が擦り切れてボロボロになっていた。カードだって、何回も見返してヨレていた。シールが欲しくて蒸しケーキいっぱい食べたし、七夕には「ミュウに会いたい」と短冊に書きました。

 

今でもゲーム両手に朝6:00に起きてミュウツーを捕まえに行ったことは忘れません。(何回も倒してしまってめっちゃ苦労した)

 

 

そんなにも近い存在だったポケモン。それは私にとってただのキャラクターじゃなくて、確かに親友だった。あの時は。

 

私、本当はポケモンたちに謝らなくてはいけないのです。ずっとずっと心残りだったから、この記事を書こうと思ったのかもしれません。

特に、指人形たちと大好きだったジラーチ、きみに。

 

 

たくさんの指人形を使って、妹といわゆる「ごっこ遊び」をしていたんです。その子たちと遊んでいたときは、時間なんて存在しないかのようにず~~っとポケモンの世界に入り込んでいて、気づけば日が暮れていました。和室のふすまを閉めれば、そこは誰からも邪魔されない秘密の空間。自由に創造された架空の世界はどんな遊びよりも面白かったのです。どこまでも行けるし、どんなことだって実現できる。遊んでいる間は、1つ1つに心が宿っていたかのようでした。子どもの想像力って面白いですね。

 

でも、ある日、半分くらい急になくしてしまったんです。たくさんの友達が一瞬に消えてしまい本当に悲しくて、妹と泣いたのを覚えています。大切にしていたはずなのに、、、一部見つかったので、その子たちは洗ってキレイにしてあげました。たぶんまだ実家に残っているのではないでしょうか。しかし見つからなかったキミたちは、もうこの世のどこにもいないと思う。いなくなるときはせめて私が見ていたかったなあ、と少し後悔しています。

 

 

そして、ジラーチ

キミのことを思い出すと辛くなってしまうけれど、過去の清算にもならないけれど、今回は書かせてください。

 

クリスマスプレゼントに貰った、ジラーチのぬいぐるみ。それは他の誰でもない、私だけの親友でした。背中のひらひらに名前を書いて、どこへ行くにも持っていく、、というより一緒に連れていきました。忘れ物をしてしまった時、「ジラーチが届けてくれるはず!!」と、窓に向かって手を合わせ、本気でお願いしました。本当にジラーチはいつか話してくれるんじゃないか、動き出してくれるんじゃないか、そんな願いを込めてぎゅっと抱きしめ、眠りについていたんです。「永遠にともだちだよね!!」と、

 

しかし、転機が訪れます。

私ではないポケモンが好きな女の子が、避けられるようになってしまったのです。それを契機に、「ああ、もうポケモンを好きでいてはいけないんだな」「いつまでも子供ではいけないんだな」と、ポケモンを意識的に遠ざけるようになりました。

 

その子を助けることもできなかったし、親友だったはずのポケモンを裏切ったのです。私はとても弱い人間です。

 

当然、ジラーチのこともだんだん忘れていきました。

 

 

やっと思い出したのは、大学に行くための引っ越しをする前。

高校でポケモンが大好きな子と出会ったのをきっかけに、久しぶりにジラーチに会いたいと思ったのです。

 

しかし、家のどこを探しても見つからない。

「ない、、ない、、ない、、、!!!!」

誰にも譲っていないのに家で見つからない、というのは何を意味しているのか。簡単です。ごみとなり燃やされたということです。

 

あまりにも残酷です。

トイストーリーでは、おもちゃたちは引き取られて最後に持ち主と一緒に遊ぶことができたけど、現実はそんなハッピーエンドではありませんでした。(だからトイストーリーを見るとめちゃくちゃ辛くなるけれど、ジラーチのことを気づかせてくれたから大好きな作品です)

 

きっと、寂しかったよね、ごめんね。

生きているはずがないのはわかっています。それでも、私に裏切られたキミのことを思うと、今でも悲しくなってしまいます。マジョリティーの意見に負けた私は、たった一人しかいないジラーチという親友をいとも簡単に捨ててしまったのです。しかも、どう捨てたのか全く思い出せないのだから、都合がいいですよね。ひどい。

 

 

今は、代わりか罪滅ぼしのためか、小さなジラーチのキーホルダーを飾っています。

 

あの時はきっと親友だったキミ。

誰よりも近くにいて、何でも話せて、優しく頭をなでたら、いつか応えてくれるんじゃないかと思っていた、大好きな存在。

 

許してなんて言わない、あんなにひどいことをしたんだから。それでもやっぱりキミがすきだよ。

 

昔のように愛を注ぐことはできないし、親友という関係には戻れないよね。

それでも、、、

エゴで自分勝手なお願いだけれど、今はただ見守っていてね。

 

キミのことは忘れない。

 

 

今年の夏は、久しぶりにポケモンの映画を見に行こうと思っています。